以下の研究会にて報告の機会を頂きました。
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第38回「学問の倫理と方法」研究会 開催要領
話題提供者・題目・概要:
金子亜美 「植民地期南米イエズス会布教区におけるキリスト教化と先住民社会の再編成」
概要:植民地時代の南北アメリカにおいて、先住民のキリスト教化は諸帝国の版図拡大にむけた公式事業の一環として進行した。とりわけ統制力の及びづらい辺境地域でその前線を担ったのが、諸修道会の宣教師である。本報告では、17-18世紀スペイン領南米の先住民とイエズス会宣教師の接触および交流の歴史に光を当てる。互いの模倣と再解釈を通じた双方向的な変容の過程が、現地社会の再編成に帰結したことを明らかにする。
藤井広重 「グローバル・ガバナンスにおける国際刑事裁判所とアフリカの位相:せめぎ合う法と政治の実証研究への試み」
概要:これまでのグローバル・ガバナンスをめぐる先行研究の中で、中心的な考察対象として着目されてきたとは言えないアフリカの姿を、国際刑事裁判所との関係性を通して紐解くことが本報告の目的である。そして、アフリカからのもしくはアフリカによる議論がグローバル・ガバナンスに与えている影響や今後の可能性について検証するための足掛かりとなる考察をアフリカ連合とケニアの事例研究を通して提示する。
日時: 4月24日(水)16:10-17:40
場所: 宇都宮大学峰キャンパス5号館A棟4階大会議室
* これらの研究は、以下の研究助成の支援によるものである。 「植民地期南米イエズス会布教区におけるキリスト教化と先住民社会の再編成」 (日本学術振興会科学研究費助成事業若手研究、研究代表者:金子亜美) 「17-18世紀、南米チキトス地方のイエズス会布教区における先住民のキリスト 教化と音楽」(公益財団法人松下幸之助記念志財団研究助成、研究代表者:金子 亜美) 「アフリカにおける地域的な刑事裁判所の創造的展開とその課題」(公益財団法 人松下幸之助記念志財団研究助成、研究代表者:藤井広重)
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